ESSAY

自分なりの大学生活を過ごそう
代々木ゼミナール 帰国生チューター 倉田 充崇
[プロフィール]

父親の海外赴任のため、88〜92年タイ・バンコク、97〜99年アメリカ・CA州滞在。代ゼミ帰国生コースを経て、現在青山学院大学経済学部4年生。代ゼミ帰国生チューターとして帰国生の指導にも携わる。

 帰国生入試を考えているみなさん、こんにちは!
 みなさんが大学入学を考えるにあたって、大学で何をしたいのか、将来何をしたいのか、など様々な考えや悩みが出てくると思います。しかし大いに悩むことで自分の理想に近づいていくのではないでしょうか。また、多くの事柄に興味があり、明確に将来何をやりたいのかまだ分からない人は、これから大学生活の中で将来やりたいことを見つけていくことも一つの方法だと思います。日本の大学生活でしか体験できないことは数多くありますが、そこでどう過ごすのかが一番重要だと思います。大学入学はゴールではなくスタートであることを心に留めながら、受験に挑んでください。


●大学での勉強
 私が大学で経済学を学びたいと思ったきっかけは、アメリカの現地高校で経済学の授業を受けたことでした。その授業では株の価格を調べ、その株価がどのような理由で上昇したり、下落したりするのかを考え、それらを発表しました。この授業で学んだことに興味を持ち、大学では経済学を学ぶことが一番だと思い、経済学部を中心に受験をしました。そして、学びたいことが学べること、学校の雰囲気の良いことから、青山学院大学の経済学部に入学を決めました。
 大学1年次での経済学の授業は、教科書を用いて教授が経済理論について話をするだけの授業方式が大半だったため、期待していた授業とは違うなというのが最初の印象でした。 
 しかしながら大学2年次の後半から、希望していた株式や経済市場について勉強するゼミに入り、思った通りの勉強をすることができるようになりました。そのゼミでは自ら選んだ企業の業績と、日々の株価の変動を分析し発表を行ったため、教科書からだけでは分からない生きた経済を学ぶことができ、興味深い授業でした。 
 4年生になってからは、卒業論文で企業の経営について触れて書きたいと思ったので、経営学部の授業を多めに履修していきました。経営学部の授業では、夜間部に通う会社経営者の方と話す機会があり、実社会の経営の話を伺い、より現実的な経済や経営について教えていただけました。以上で述べたように、大学では各々が独自のやり方で、学びたいことを学んでいくことができるのです。



●ヨットとの出会い
 大学では勉強以外にも、何か大学でしかできないような課外活動に挑戦していきたいと思い、ヨット部に入部しました。 
 ヨット部に入部してからは、初めて体験したスポーツとしてのヨットを純粋に楽しみつつ、体育会系の部活動というスタイルに多少の戸惑いを感じながらも部活動を続けました。
 部活での上下関係はアメリカではあまり考えられないもので、厳しい先輩との接し方が難しく思えましたが、その上下関係に慣れたことによって忍耐力がついたと思います。年間120日以上ある合宿では厳しい練習を積み、自分の生活の中心が学校の授業よりも部活動にあるのではないかと思える日々を過ごしてきました。ゼミ合宿の発表の準備がなかなか進まず、ヨット部の合宿中に徹夜で仕上げ、翌朝そのまま海に出て練習をしたこともあります。集団生活の中での上級生と下級生との意見の食い違いなど、難しい問題もありましたが、ヨットレースで勝利するという共通の目標を持ちながら困難を乗り越えていったことは、何にも代え難い充実感や達成感につながりました。
 上級生になってからは、部全体の管理をすることはもちろんのこと、自然を相手にするスポーツであるので細心の注意を払わなければならず、その判断や決定に頭を悩ませました。また新入部員に一から教えていくことの難しさも感じました。ヨット部においての4年間は、ヨットの技術を覚えるだけではなく、それ以上に、組織をまとめる大変さなど数多くの社会勉強ができたと確信しています。


●後輩たちへ
 大学での4年間を振り返ると、とても短く、あっという間だったと感じますが、今までの経験や体験を振り返ると長かったとも感じられます。大学受験中に思い描いていた大学生活と実際は違うものではありましたが、大学入学後、自分なりに4年間を有意義に過ごしてきたと思います。これから大学を受験するみなさんも、自分らしい大学生活を思い描いて準備をしてください。そして、大学入学後は一つ一つの過程を大切にし、充実した学生生活を過ごして欲しいと思います。





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