|
ヒ−リングの極意
世はあげて、ヒーリングブームです。そこで、主に受験勉強に関してですが、私自身の経験と、これまでの受験指導を通じて得られたヒ−リングの極意と本質をお伝えしたいと思います。
1..運動 −それだけでは終わらない効果
受験勉強の合間、少なくとも週に1〜2回は、運動することが必要です。ここでの運動は、水泳やジョギング等のいわゆる有酸素運動を意味します。
もちろん、運動それ自体に、ストレスを解消させる効果があるのは当然ですが、有酸素運動は基礎代謝量(じっとしているだけでも消費するエネルギー量)を増大させる効果の方が大きいのです。その結果、平常時の血流が活性化され、それによって心身状態も活性化されるために、ストレスに強い体質に改善されるのです。付け加えると、心身の活性化によって、受験の大敵である風邪にもかかりにくくなります。
2.右脳の活用 −うまく使って余裕のスマイル
脳の働きには、左脳的側面(論理的・思考的側面)と、右脳的側面(感覚的・映像的側面)の両面があると言われています。そして、受験でのストレスのほとんどは、左脳的側面に原因があります。加えて、左脳の論理的思考力は、正確さは持つものの、すぐに疲労しますし、また、情報処理能力自体も限られています。これに対して、右脳の持つ映像的把握力やイメージする能力は、左脳の比ではありません。(この点は、コンピュータで文字情報を処理するのと、映像を処理するのとで、どれほどの情報処理能力の違いが要求されるかを見てもわかるでしょう。)ところが、多くの受験生は、右脳の持つこの大きな能力を生かしきれていないようです。
これを学習面で言いますと、一番ストレスがかかるのが、暗記をするという作業です。幼児期を別にすれば、大抵の人は(受験生は特に)、この作業がうまくいかずイライラします。そこで、右脳を活用するのです。例えば、覚えなくてはならない事項(用語、人物、事件等)をイラスト(映像)と共に記憶するのです。イラストは自作のものが良いでしょう。例えば、現代文で、「昇華=物事がさらに高次のものに変容すること」を記憶するとき、ノートに、地面から植物の芽が上方に「昇って」いき、その先端で「華」が開花しているというイラストを添えておくのです。こうしておけば、二度と(大げさ言えば生涯)忘れることはありません。
3.対人的ヒーリング −あなたは「する」側?「される」側?
皆さんは「対人的ヒーリング」と聞いて、まず大抵、誰か(カウンセラー等)から癒してもらうことを思い浮かべるのではないでしょうか。確かに危機的な状況では、カウンセラーを含めた対人からの癒しが必要です。しかし、日常的なレベルでのストレスに関しては、むしろ対人的カウンセラーになること(つまり他人の相談相手になること)の方が、自分にとってはるかにヒ−リング効果があります。これは、相談者としての自分の精神的ポジションを安定させた上で、相談相手と優しく気持ちを通わせることで、自分の心がゆったりと暖かい気持ちで満たされるからだと思います。「情けはひとのためならず」とはうまく言ったものです。
4.最後に −知られざるヒ−リングの極意
では、最後に、ヒ−リングで最も見落とされる点について述べることにしましょう。
それは、日々がただ退屈でつまらなく、なんの目的もつかめないという人には、ヒ−リングの効果はないということです。これまで述べてきたヒ−リングが効果を発揮するのは、その人に前向きな向上心が(少なくともその底流に)あることが前提になるのです。
従って、日々のけだるげなストレスにとっての「ヒ−リング」は、目的意識や向上心を持つこと、これに尽きます。「意欲と実行力は、最高のヒ−リングである」。ヒ−リングに関する最大の逆説がここにあります。
受験勉強の場合も、そもそも最大の癒しは、集中して受験勉強を頑張ることにあることを、くれぐれもお忘れなく!!
|